カーボンニュートラル実現に向けた包装資材
今回は、カーボンニュートラル実現に向けた包装資材に関して、カーボンニュートラルのご説明も含めてご紹介いたします。
是非ご確認ください。
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カーボンニュートラルとは
カーボンニュートラルとは、温室効果ガスの排出が実質ゼロであるということです。
※カーボン(carbon) = 炭素 → 温室効果ガス
※ニュートラル(neutral) = 中立 → 排出量と吸収量がイコール → ±0
私たちの活動によって二酸化炭素などの温室効果ガスが排出されます。これをゼロにすることは現実的に無理がある為、この排出せざるを得ない量と同じ量を吸収してプラスマイナスでゼロとすることでニュートラルな状態を作り出すこと、それがカーボンニュートラルの考え方です。
カーボンニュートラルが注目された経緯
この地球上はもともとカーボンニュートラルでした。生命が活動時に排出する二酸化炭素を、植物が吸収しバランスが取れていたのです。
このバランスを崩したのがイギリスから始まった産業革命です。石炭や石油を動力源とした工業の発展とともに、地球のカーボンバランスは崩れ始めました。化石燃料の大量消費によって二酸化炭素の排出は飛躍的に上昇しました。
温室効果ガスには二酸化炭素の他にメタンや一酸化二窒素、フロン等があげられますが、気象庁によりますと人為に由来する温室効果ガスの内、化石燃料由来の二酸化炭素は65%を占めると言われています。また森林の減少や熱帯雨林の消失によって自然による二酸化炭素の吸収量も激減しており、ますますカーボンバランスが崩れていっています。
温室効果ガスによる温暖化から地球を守る為に、2015年に行われたCOP21で「パリ協定」が合意されました。ここでは「世界の平均気温上昇を産業革命以前に比べて2℃より十分低く保ち、1.5℃に抑える努力をする。」「そのため、できるかぎり早く世界の温室効果ガス排出量をピークアウトし、21世紀後半には、温室効果ガス排出量と(森林などによる)吸収量のバランスをとる」の2点を長期目標として掲げています。
日本では菅前総理が2020年に「2050年までに、温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、すなわち2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指すことを、ここに宣言します」と所信表明演説を行いました。
カーボンニュートラルとは、温室効果ガスの排出が実質ゼロであるということです。
包装資材とカーボンニュートラル
このカーボンニュートラルへの目立った対策としては、火力などの化石燃料による発電から、太陽光や風力、水力、地熱等の自然エネルギーへの転換や、電気自動車の普及などがあげられます。
それでは包装資材の分野ではどのような対策が考えられるでしょうか。現在の包装資材では、石油由来の原料としたプラスチックが欠かせないものとなっています。このプラスチックの使用量を削減したり、リユースやリサイクルの推進、さらに石油由来以外の原料に置き換える事によって二酸化炭素の排出量を削減する事が可能となります。
この石油由来以外のの原料として普及を始めているのが【バイオマスプラスチック(bio-based plastic)】と呼ばれるものです。バイオマスプラスチックとは、精製が可能な生物資源(バイオマス)を原料として合成するプラスチックの事で、トウモロコシやサトウキビなどのデンプンや糖を原料としているものが一般的です。もともと植物を原料としたバイオマスプラスチックは、それらを燃焼しても大気中に排出された二酸化炭素は、光合成によって再び植物に吸収される為、カーボンニュートラルといえます。(ただし製造時にエネルギーを消費しているため、完璧なカーボンニュートラルではありません。)
2020年から義務付けられたレジ袋有料化はプラスチックの使用量削減(主に海洋プラスチック対策)が目的ですが、バイオマスプラスチックをある程度混入したレジ袋は、有料化の対象外となっており普及が一気に加速しています。
レジ袋の他にも包装用のポリ袋や、プラスチック製の緩衝材、結束用の紐やPPバンドなどにもバイオマスプラスチックは使用されつつあり、包装資材にもバイオマスプラスチックを使用する流れは止まらず、いずれはスタンダードとなると思われます。
ただしバイオマスプラスチックには問題も山積みです。まずは原料を製造する企業が限られており、供給が少なく、そのために費用も非常に割高なものとなってしまっています。より普及させるためには原料を生産する企業や工場が増加する事が不可欠です。
またバイオマスプラスチックのみで安定した包装資材を製造することは困難な為、現在流通しているものは石油由来のプラスチックにバイオマスプラスチックを一定量混入したハイブリッド品となっています。そのため、完全なカーボンニュートラルとはまだまだ言える状況にはありません。技術の発展によりバイオマスプラスチック100%の製品が出来る事を願うばかりです。
加えて食糧への影響という問題も懸念されています。先述のとおりバイオマスプラスチックはトウモロコシなどの穀物を原料に使用しています。現在の世界的には人口はまだまだ増加傾向にあり、近い将来には食糧不足になる恐れがある為、穀物をバイオマスプラスチック製造のための使用はできなくなる可能性があります。今後は廃棄物を原料とするなどの、食料となる植物をしようしない原料の開発が急務となっています。
当社の扱う環境配慮型の包装資材
フカサワは、環境ISO14001の認証を取得して依頼20年以上にわたり環境配慮型商品の普及に努めてきました。当社では以下の製品において、バイオマスプラスチックや生分解性プラスチックを使用した包装資材を提案させて頂きます。
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フィルム緩衝材
PPバンド
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バイオマスプラスチックや生分解性プラスチックを使用した包装資材の提案はもちろん、皆様のご要望に合わせた製品を提案させて頂きます。包装資材にお悩みをお持ちの皆様、お気軽にご相談ください。